H22子どもガイド養成講座 of 公益財団法人人材育成ゆふいん財団

活動紹介

平成22年度 ふれあい学習事業
ゆふいん子どもガイド養成講座・見聞録

 (データの取りまとめができたものから掲載を行います。定期的に更新をします。)


 ふれあい学習事業の「ゆふいん子どもガイド養成講座」も今年で2年目に突入。今年はゆふいんの田んぼに着目したプログラムです。湯布院は暮らしの身近な範囲に田んぼや川、山など、豊かな自然の恵みがあります。平成22年度は「身近にある田んぼを紹介しましょう!」という企画で講座がスタートしました。
 日頃、通学やお散歩で田んぼを目にしていても、じっくり観察して、見つけたことを考える機会は、子ども達にとってなかなかありません。子どもたちが知りたいことを出発点に、実際にお米づくりをしている田んぼのお兄さんを招きながら、現場のお話を聞き、自分が興味を持った田んぼのことをまとめて、最後に紹介していきます。
 田んぼのガイド役になることだけが目的の講座ではありません。地域をしっかりと見つめ、身近にある田んぼを観察し、それを自分の企画としてまとめる。そして上手に説明するための講座です。創意工夫や自己表現力を高める講座として増々充実してきました。その成果の一部をご紹介します。


第1回ゆふいん子どもガイド養成講座/8月24日
田んぼのあぜ道を歩き、いろいろ見つけました。

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 午前中は、昨年度実施した子どもガイド養成講座をスライドや映像で振り返りました。その後、頭と体をやわらかくするための体操やゲーム、クイズをみんなで楽しく行うことで、仲良くなり、お互いにコミュニケーションを図っていきます。
 午後はひたすら田んぼを眺めながら歩きます。途中であぜ道にも入り、稲の花を見たり、水路をのぞいたりします。みんな歩いている途中で、いろいろなものを見つけました。

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受講生同士がお互いのコミュニケーションを深めるための「他己紹介ゲーム」からはじまります。ペアの相手の話をしっかり聞いて、みんなに紹介します。

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毎回恒例のプレゼンゲーム、一体感ゲームで集まったメンバーが仲良くなっていきます。

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田んぼのあぜ道をみんなで突き進みます。

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途中で、ヘビの抜けガラを発見。これを持っているとお金持ちになる!みんなの歓声がわきおこりました。

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新しくなった沈み橋で記念撮影。今日はみんなで驚きや疑問など、たくさんのことを発見しました。

第2回ゆふいん子どもガイド養成講座/9月23日
田んぼのお兄さんに詳しく教わりました。

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第2回目では田んぼのお兄さん(太田慎太郎さん(岳本))をお招きして、田んぼについての詳しいお話をしていただきました。前回みんなで見つけたことや日頃感じていることなどを広用紙にまとめ、その話題を中心にしながら田んぼのお兄さんのお話がスタートします。
 そして実際に田んぼへ出かけました。収穫後の田んぼでじっくり観察。さらに稲から米を取り出してみたり、田んぼの生き物をつかまえてみたり。そして田んぼの土の柔らかさなどを実際に足で踏み込んで確かめ、聞いた話を体感していきます。子ども達の身近に存在していて、いつも何となく興味を持っていた田んぼ。子ども達は田んぼに入って楽しく学ぶ、貴重な体験をしました。

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カエルを実際に手に取って眺めます。

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収穫したばかりの稲の束を持ち上げてみます。これでごはん何杯分かを考えてみます。2束で約一杯分だと教わり、家族分の稲を持ち上げてみます。

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初めて見るタイコウチをのぞき込みます。

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タイコウチの見た目は「サソリみた〜い」というコメント。しっぽで呼吸していると聞き、ビックリしていました。

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田んぼを育てる農家の人、田んぼにいる生物などの命があるおかげで、おいしいお米ができあがる。それらすべてに感謝して「いただきます」という言葉の意味を最後に教わりました。

第3回ゆふいん子どもガイド養成講座/10月17日
みんなで学んだ田んぼのコトをまとめました。

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第3回目の講座はこれまでのまとめ作業と発表会の準備作業です。基本的には机の上でひたすら考え、ガイドを行うための発表材料としてまとめる作業です。主には、小学校低学年が集まるこの講座。2時間弱の間、机に座って集中して作業をするのは大変です。まとめる企画書の内容は自分で選び、みんなで一緒に考えた内容なので、責任を持って作業を行いました。
 何より、自分が興味を持ち、楽しく学び、まとめた内容なので、発表の練習もとっても元気です。子どもの自発的な成果とゆふいんならではの経験がこの講座の特徴です。

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今回は発表のための企画づくり。ひたすら机の上で考えながら作業です。

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田んぼについて、1人が紹介したいコトに対して、みんなで内容を出し合い、広用紙にまとめていきます。

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昼食で食べたアイガモ米
(NPO風の原っぱ)。玄米と白米のおにぎりを食べて、その感想を話し合います。

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「由布院生きもの図鑑(発行/由布院温泉観光協会)」や図書館で借りた資料で、詳しく調べて企画書を充実させていきます。

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由布山をバックに、田んぼの真ん中で発表の練習をしました。11月13日には子どもガイド発表会を開催しました。