活動紹介
第12回ゆふいん~アジア国際交流使節団
「日韓交流の旅」韓国・水原訪問日記 2013年8月1日(木)-4日(日)
第12回ふれあい交流使節団が8月1日から4日間の日程で韓国の水原市を訪問し、無事に帰国しました。交流先は水原市青少年育成財団。今年から3泊4日の旅程となり、韓国・水原市で2泊のホームステイを含め、現地の家族と生活を共にしながら交流をしてきました。昨年の2月からお互いの国と地域を行き交う相互交流がスタート。今年の2月に由布市・湯布院を訪れた水原市の子どもたちや関係者と再会しました。
<1日目・「さぁ出発です!!」>
いよいよ韓国・水原市へ向けて出発です。出発式では来賓や保護者など、多くの方々に来ていただきました。使節団を代表して、リーダー湯布院中学校3年の磯部星七が「異文化を学ぶとともにメンバーで力を合わせ、この夏の最高の思い出にします」と決意表明をしました。たくさんの見送りの中、元気に手を振って出発しました。

バスが福岡空港に到着。協力しながら荷物をおろし、出国手続きを済ませ、搭乗ゲートを通過していざ韓国へ出発。 約1時間半で韓国に到着。到着ゲートを出たところで、水原市青少年育成財団のキムヘランさんと再会です。そしてその隣には、2年前に初めて湯布院を訪れた時の訪問団メンバーの1人、ソンミン君がいました。今回は通訳として同行し、交流の架け橋をしてくれます。早速、一行は水原市へと向かいました。


仁川空港から水原市までは、高速道路で約1時間。車窓には日本や湯布院とは違った風景が広がっていました。国土が狭く、地震が少ないこともあり、韓国では基本的に高層ビル・マンションが建ち並んでいます。そして車は右側通行で、日本とはまったく逆方向です。「湯布院とは違う!外国に来た!」ということを肌で感じました。

水原市に到着。最初にホテルの部屋に荷物を預けます。昼食はホテルの隣りの食堂へ行きました。韓国での最初の料理は冷麺です。「辛い冷麺と辛くない冷麺のどちらにしますか?」という問いかけに対して、半分は辛い冷麺に手をあげました。使節団の男子、湯布院中学校2年の大嶋孝弥、東野詢は積極的に辛い冷麺に挑戦しました。 やがて真っ赤な冷麺がやってきました。1口、そして2口と口にします。2人に感想を聞くとはじめは「そんなに辛くない」と答えていました。しかし、徐々に「辛い!」という声が店内に響きわたります。ジワジワくる辛さが特徴。帰る頃までには辛さにも慣れてきて「美味しい」となってくれるとうれしいです。


昼食が終わり、水原青少年文化センターを訪問。子ども達が水原青少年文化センターの施設見学をしている間、引率の霜野圭一団長と大澤直彦は、水原市青少年育成財団の本部を表敬訪問。新任のキム・チャンユン理事長、リ・スンラク常務理事とお会いし、2月に湯布院を訪問したキム・ヒョンイン氏とも再会を果たしました。
キム・チャンユン新理事長は世界文化遺産の水原華城の史跡調査研究や、写真で史跡の記録を残す活動をされてこられた方です。「何事にも記録を残していくこと」がモットーで、ゆふいんとの共通点を感じました。

<1日目・「歓迎式&HAPPY」>
表敬訪問を終えて、使節団は歓迎式の会場へと向かいました。会場に到着すると「歓迎」の横断幕が飾られ、大きな丸テーブルが並んでいました。ホストファミリーが続々来られて、家族ごとにテーブルに分かれていきました。お世話になる使節団の子どもたちも一緒のテーブルについていきます。 キム・チャンユン理事長の歓迎のご挨拶、霜野圭一団長の訪問挨拶。続いて子ども達の韓国語による自己紹介です。これまでの勉強会の成果もあり、バッチリ!自己紹介ができました。




続いて湯布院の写真パネルを使った韓国語での「まち紹介」です。これまで短い紹介で良いから、大きな声でハッキリと伝えられるように練習してきました。練習のおかげで、しっかりと皆さんに伝えることができました。最後に、日頃から韓国語を練習している湯布院中学校2年の古長綺世加と吉村舞花が、流暢な発音の韓国語で今回の交流や歓迎に対してのお礼と感謝を伝えると、会場が拍手で包まれました。



お楽しみの夕食。バイキング方式で自分たちの好きな食べ物をとりながら、各テーブルで楽しい会食です。何となく照れくさそうにしている子どもや、うまくコミュニケーションが取れずに、もどかしさを感じている子どもも多かったようです。明日からは、いよいよホームステイが始まります。




歓迎式を終えて使節団はホテルに帰り、明日からのホームステイに備えて、各家庭に届けるお土産やメッセージカードなどの準備を部屋で行いました。 その途中で3年生の磯部星七、中野由依、八川真由がある企画を考えました。それは翌日に誕生日を迎える2年生の水谷桃夏にお祝い会をすることでした。何とかケーキ屋さんを見つけ出し、ケーキを買いに走ります。そして、どういうタイミングで出して驚かせるかについて作戦を練ります。 準備が整ったところで部屋のライトを消し「HAPPY BIRTHDAY 桃夏」の合唱。ロウソクのついたケーキが運ばれ、まさかのバースデイサプライズに水谷桃夏は大感激です。みんなでケーキを食べながら初日の反省会をしました。

<2日目・「一緒に遊ぼう」>
2日目の朝を迎えました。朝食はホテルでバイキングです。寝不足な子どもたちが多い中、今日からは体力を使うので、できるだけたくさん食べるように伝えました。そして、今日からホームステイに向けて、荷物をしっかりまとめるように伝えました。

「アニョハセヨ~(おはようございます)」とバスに乗り込むと、座席はギッチリと水原の子どもたち。バスで出発するところから、子ども達同士の交流がスタートです。本日の訪問地はエバーランド。市街地から少し離れた、韓国で最大級の遊園地です。 天気は小ぶりの雨。それでも夏休みということもあり、朝早くから来園者がとても多いです。ここから6グループに分かれてグループ行動。日本語がある程度できて、連絡が取り合える水原の子どもがリーダーを担当し、行きたい場所へ分かれていきます。



見渡す限りとても広い園内で、絶叫マシンやアトラクション、お化け屋敷などが数多くあり、動物園もあります。引率は子ども達が迷子にならないかと心配になり、歩いて探します。なかなか子ども達を発見できません。昼食時にいくつかの子どもたちのグループと出会い、とても楽しそうに過ごしている様子で安心しました。午後から開始する予定の絶叫マシンへ向かうグループも発見しました。みんな楽しそうに、元気に遊んでいました。
楽しい時間も終わり、出園ゲートに集合です。これだけ長い時間、一緒に遊んだのでみんな仲良しです。少し遠慮気味だった子どもたちも何とかコミュニケーションがとれている様子でした。最後にみんなで記念撮影。



次はバスに乗って1時間半、ソウル近郊のサムスン電子の本社へ向かいます。たくさん歩いたので、バスの中はみんなグッスリ寝ていました。 目が覚めると大都会。オフィス街のど真ん中です。サムスンの技術や商品を紹介しているサムスンディライト・広報館を訪問しました。中に入ると大型スクリーンと小さなカメラ。カメラで撮影された画像が大型スクリーンに映し出されています。そして中央のステージで踊る子どもの姿が...?映像に合わせて、子どもが動いたり、踊ったりすると画像が合成されて、まるで映画のワンシーンであるかのようにスクリーンに映し出されます。有名人と遭遇しているセットのシーンやカーチェイスをするシーンになってみんなが驚きました。
スタッフにご案内していただき、最先端の製品を見学していきました。施設内にはたくさんのゲームがあり、子どもたちもいろいろ取り組んでいます。表示やガイドは韓国語。しかし、要領を得てみんな一緒になってゲームを楽しみます。体の動きをカメラで認識しながら進んでいくアドベンチャーゲームは圧巻の迫力でした。 2日目の交流プログラムが終了してグォンソン青少年修練館に到着しました。しばらくすると、ホームステイのご家族が迎えに来てくださり、荷物を積んで各家庭へ別れていきました。
<3日目・「韓国・水原を学び、一緒に手づくり」>
交流プログラムの3日目です。各ホームステイ先で一泊した子どもたちがグォンソン青少年修練館に集合しました。そしてバスに乗り込み、水原市を象徴する世界文化遺産である水原華城へ向かいます。 水原華城の数々の門がある内、最初に訪れたのが蒼龍門。ここでは弓の武芸体験。3年生の磯部星七、中野由依、八川真由と2年生の水谷桃夏、大嶋孝弥、東野詢、1年生の二宮千紗登が挑戦。昔の軍士の武芸体験です。



全部で10本の持ち矢がありますが、みんな何本の矢を射止めることができたのでしょうか?命中率が一番だったのが5本を射止めた大嶋でした。それほど力がいるわけではありませんが、矢を放つコツをつかむ必要があります。
水原市内にある華城の城壁。それらの見学ができる華城列車に乗車しました。龍の形状をした観光列車。川の水が流れる水門の華虹門や繁華街の長安門を通っていきます。「城壁には四角い穴があり、そこから外敵へ向けて矢や大砲を放つ」というガイド音声を聞き、武芸体験をした子どもたちは「あそこから矢をはなったのか~」と実感していました。小高い山に登り終点に到着です。見下ろすと華城の中心で王室があった華城行宮が見えます。 まずは、水原華城広報館に行きました。広報館では、華城の築城過程と当時の生活の様子や華城で行われた多様な行事、建物などが再現されており、華城の成り立ちについて知りました。

その後、華城行宮の広場へ移動すると武芸公演が行われていました。韓流ドラマの「チャグムの誓い」や「イ・サン」の撮影地にもなっているので、テレビで見たシーンが目の前で再現。剣や槍を持った出演者との記念撮影。子ども達は興奮が冷めない様子でした。 そして昼食タイム。隣接している水原ホステルでバイキング形式で好きなものを取って食べました。子ども達から「唐辛子などに挑戦しよう!」という声が聞こえてきました。しかし、実際にはとても辛かったようです。砂糖漬けのフレンチトーストのようなパンが、おいしく感じられたようです。目にするもの、耳にするもの、口にするものすべてが新鮮で、普段とは違う日常と文化です。 昼食の後は、トイレ文化展示館へ。到着すると道沿いの壁に、便器やトイレをする子どもの姿が描かれていました。「ここは何の施設?」という表情を子ども達は見せていました。

このトイレ文化展示館は水原市前市長の故・シム・ジェドクさんが世界トイレ協会の設立を記念して、水原市に寄贈した施設です。世界の人々にトイレの重要性を伝えるため、30年暮らした自宅を便器の形に改築して「解憂斎(ヘウジェ)」と名付けました。 トイレ文化運動は、水原市で始まり、韓国内外に広く普及した、文化改善運動です。2002年のサッカーワールドカップの開催前に、水原市の公衆トイレを世界でいちばん美しいトイレにすることを宣言し、トイレ文化活動や環境改善に取り組みました。公衆トイレの環境改善のために、本格的な行政活動を繰り広げた「美しいトイレづくり事業」は、トイレがもはや排せつのためだけの空間でなく、思索、休息、展示、出会いといった活力拡充のための文化空間として生まれ変わるきっかけとなったそうです。 屋外のトイレ文化公園にはトイレに関わる様々なオブジェやモニュメントがあります。とてもリアリティのあるオブジェもあります。トイレはやはり文化!世界に共通し、親近感を持つものとして存在しているので、子ども達は大はしゃぎで喜んでいました。


その後バスに乗り込み、向かった先はグワンギョ修練館です。この施設は最近建設されたばかりの施設。とても新しく、様々な設備が充実していました。国際文化を体験できる部屋や自習室、会議室、ダンス練習室などがあります。この修練館の調理室で、みんなで韓国料理づくりに挑戦です。「ビビンパケーキ!」水原の子どもたちとの共同作業です。 全部で6グループに分かれて作業開始。カボチャをきざんで炒めます。続いて人参、椎茸を切ります。それから目玉焼きもつくりました。子ども達の作業を見ていると、日頃どれだけ家のお手伝いをしているかがよく分かります。炒めたあとは、ご飯にいろいろなものを挟み込んでケーキ状にしていきます。ハート型のものや、顔のようなケーキなど、いろいろな形で個性的なデコレーションのビビンパケーキができあがりました。

どのグループも共同作業を通して、どんどん仲良くなっていきます。立ち仕事に疲れて、バテ気味の使節団の子どもの姿がありました。そんな子ども達にイスを持って来てくれる優しい水原の子ども達。こうしたハートフルな場面もあった日韓交流の共同作業でした。最後にみんなでつくった力作のビビンパケーキとくず餅のおかしを食べました。 2日目の交流プログラムが終了しました。今晩もホームステイで各ホストファミリーが子ども達を続々と迎えにきました。ホームステイも今夜がいよいよ最終日です。



<4日目・「韓国での最終日」>
いよいよ最終日となりました。ホームステイをしていた子ども達が続々とグォンソン修練館に集まってきました。みんなたくさんのおもてなしやお土産をもらった様子です。すっかり家族の一員になっていました。 お別れの日。みんなで最後に写真を撮りあっていました。全体で記念の集合写真。今回の旅を象徴するような、充実した笑顔がそろいました。



最終日ということもあり、お土産を買いに出かけました。まずは水原市内のEマートです。みんなでカートを押して、お土産を探していきます。食料品へ突き進む子どもたちもいれば、化粧品ブースに行き、試供品を試している子どもたちもいます。 ウォンには慣れてきたようです。計算機でどれぐらい物が買えるかを計算しています。前日に両替をしていたので、おそらくお金は大丈夫なはず! ところが「お金が足りない~!」というレジでの声。「いくら足りない?」と聞くと、何と「50,000ウォンです(約4,500円)」と言われ、慌ててお金を立替えることになりました。 どうも、試供品の化粧品などに気を良くして買っていく間に、予定よりも金額が高くなったようです。しかし、この化粧品は量や値段を考えると断然お得です。ここで買い占めた子どもは、結果的には賢い買い物をしました。

その後バスで移動し、大都市ソウルの明洞にやってきました。韓国の首都ソウルの中心部。東京の新宿や渋谷のような場所で買い物です。ここではK-POPの買い物をしたいグループと雑貨やキーホルダーを見たいグループに分かれて買い物です。通りを歩いていると店頭のK-POP、韓流スターの等身大の広告板に目が・。写真をずっと撮っています。
K-POPのお店に行った子どもたちは、とにかく韓国でしか売っていないプレミアものにくぎづけ。バーゲンセールの今年のカレンダー商品などは、お得感があって買い求める子どもたちが多かったです。一方、雑貨のお店に行った子どもたちは商店街を練り歩きます。観光客向けのものが多く、ほとんどの店員が日本語を話しています。それらに勧誘されながらストラップ、キーホルダーを購入していました。
昼食はサムゲタン。鶏肉の中にご飯や煮物、漢方薬などが入っている、夏バテ防止の薬膳料理です。食べ方を教わりながら、鶏肉をかき分けていきます。鶏肉の中にはよく分からない具がたくさん入っていますが、子どもたちにとっては辛い食べ物よりも食が進みます。満腹、満腹。ネコのカチューシャをしながら、試供品のマネキュアで遊んでいます。すっかり満足した様子でした。

昼食後、いよいよ帰りの仁川空港へ向かいます。空港に到着して、出国手続き。今回の旅行でとてもお世話になったキムヘランさんともここでお別れ。「今度は湯布院で待っています。また会いましょう。」とお礼を言いました。 ドタバタで預け荷物と手荷物を整理し、すっかり時間がなくなりました。搭乗するまで、最後の買い物を免税店で行いました。飛行機に乗り、無事に大分空港に到着。帰りのバスでは旅の思い出や感想について語り合いました。
湯布院庁舎に到着し、解団式。「元気に帰国しました!とても充実した日々を送りました。」と副リーダーの八川真由が帰国報告をしました。そして、お迎えの保護者と久々に会うとホッとした表情を見せていました。 「今後も水原市の子ども達と交流続けたい。」「また行きたい。会いたい。」「今度は湯布院で歓迎したい」という声を聞くと、とても充実した4日間だったことが分かりました。カムサハムニダ!(ありがとう)水原!グレトマンナヨ!(また会いましょう!)


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